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年頭に思う「食の安全」~トランス脂肪酸について~

 お正月休みが終わった方が多いと思います。日本古来からの創意工夫がされている「おせち」。地方はもとより各家庭で愛情たっぷり美味しく楽しいお正月を過ごされたことがことでしょう。

年末にある食品に関する記事が目につきました。以前よりよく目にする記事でした。加工品から調味料に至るまで正しく受け止め見極めることで健康維持につなげられるなと考えさせられました。

健康を保つために、食品からエネルギーや栄養素をバランス良くとることが重要。このような話はよく耳にしますね。私が目にした記事は、「トランス脂肪酸について」でした。記事について見出しを見ると驚いて飛びつくような内容になっていることが多くあります。
判断の根拠がどこにあるのか日本は正しく調べ正しい判断をしているのかなど見解を調べたくなりました。

学校では、油脂(ゆし:常温で固体の脂と液体の油の総称)は、ヒトのエネルギー源となったり、ビタミンAやビタミンEなどの吸収を助ける働きを持つなど重要な栄養成分の一。食品から油脂を過剰にとると、肥満の原因となったり、心臓疾患をはじめとした生活習慣病のリスクを高めることになると学んでいます。そのため、油脂のとりすぎによる肥満や生活習慣病を予防・改善するための取組みが進められて現在も続けられていると思います。

 日本では、昭和60年(1985年)に厚生省(当時)が示した“健康づくりのための食生活指針”に、「脂肪は量と質を考えて」食べるようにとの指針が示されました。その後、平成12年(2000年)に農林水産省、厚生省(現:厚生労働省)、文部省(現:文部科学省)の3省が共同で策定した「食生活指針」でも「脂肪のとりすぎをやめ、動物、植物、魚由来の脂肪をバランスよくとりましょう」と、油脂の摂取量と油脂に含まれる脂肪酸の種類の摂取バランスについて注意しています。

 諸外国でも油脂の摂取に関しては同様の注意喚起が行われています。これまでは特に飽和脂肪酸のとりすぎについて注意が行われてきましたが、近年ではこれに加えて健康に悪影響を及ぼす可能性があるトランス脂肪酸のとりすぎについても注意が行われていまます

 一部の国や海外の都市では、飽和脂肪酸及びトランス脂肪酸について、加工食品の栄養表示項目への追加や、トランス脂肪酸の食品中の含有量の上限値の設定等が行われています。

 マーガリン等に多く含まれるトランス脂肪酸は心疾患の原因となることが指摘され、国連食糧農業機関(FAO)、世界保健機構(WHO)を中心に、脂肪及び脂肪酸に関して食品からの摂取目標量の設定や栄養表示についての議論が行われており、トランス脂肪酸も栄養素の一つとして検討の対象になっています。NY市が外食店での実質使用禁止に踏み切るなど、欧米では規制が進んでいるようです。

 一方で食品・外食業界のコスト増となるため、生活者よりも企業の立場で政策決定する日本では規制はどうなっているのでしょうか。体に害が及ぶかも知れないという可能性を示した、その後の対応が気になりますね。健康のために食品を正しく見極める力が消費者側にも必要ですが、日本人の通常の食生活も絶えず変化をしており、外食産業、コンビニや冷凍加工食品への依存度が高くなりつつあります。当然、トランス脂肪酸にさらされる危険度は高くなりつつあるといえでしょう。


 日本においてもトランス脂肪酸の表示の義務化とトランス脂肪酸の使用規制を事業者任せずにせず、法的規制を進めていくことが、先進国として当然の課題ではないでしょうか。
関係者の努力が実り豊かでより安心安全な国となり世界をリードすることを願います。

 

 最後に。もうすぐ人日の節句(1月7日)ですが、平成25年12月「和食:日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
 
 健康な体の維持は日々の栄養摂取が基本となります。

 おばあちゃんから受け継がれる日本の和食の代表の「おせち料理」も、しっかりレシピを受け継ぎ手間暇かけて安心安全な食材を使って豊かさのある健康的な食生活を安心しておくれる国になるようにしていけるといいですね。



注意が必要?食品について 
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農林水産省HPより関連記事へのリンク

トランス脂肪酸に関する情報

トランス脂肪酸
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