
写真は今日の鎌倉小町通の様子。
成人式が重なり町には華やかな振袖姿
が多く見られました。
今日は鏡開きでしたね。
すっかりわすれて仕事に出かけていました。
空はうす曇。しかも少しグレーの雲が
混ざっていて数日前よりは少し冷える
感じがしました。

話は変わりますが、今日は15時ごろから1時間ほど
時間が取れたので鎌倉駅前のサロンに移って初めて
お隣にある「納言志るこ」のお店に行きました。
外に出ると寒かったので温まりたかったのです。
近頃、甘いものは避けるライフスタイルでした。
小豆の栄養価が女性に良いというので、それを
理由に今回初。栄養については後で書きますね。
今日は祝日という事で目立たない細い路地に
ご覧のとおりの待ち人がお店の外に並んでいました。
どれぐらい待つのかな?といつもの私なら並ばないのですが今日は珍しくこの後ろに並ぶ
気持ちになりました。 寒かったからでしょうね。

待ち時間は、さほどなく5分も待ったでしょうか?
割と回転が速いようで売り上げ上がるお店なんだ
などと感心してお店に入りました。
席に着いてメニューを見て。
なるほど、回転が良い訳なんだなどと考え、
周りの人が頼んでいるものを横目に見ながら
一番オーソドックスそうなものをオーダー。
お店の人が「田舎しるこ」のことを「いなか1こオーダー入りました!」などと言って
いるのを聞いて「オーダーお決まりですか?」と割と早めに聞いてきたので「少し通
ぶって「いなかで!」とオーダーしてみました。

すると1分ほどでこのセットが。写真の映像には写っていませんが、これに伽羅蕗が
ついてきます。日本茶は上品なもの。よくあるうすーい味も色も何も無い日本茶とは
異なります。
年配の方は、空いている時間帯であれば、ゆっくりとこの日本茶をすすりながら
お話に時間をかけるだけでも嬉しいに違いありません。お茶だけはメニューには
ありませんでしたが。。。
お椀には蓋が添えられ、 あっつあつでお出まし!お汁粉には、お餅が2つ。
市販のお餅1個分が小分けに入っている感じでしょうか。
驚いたのは小豆です。小豆だけでお汁など飛ばしてなくなってしまったと思える
ほどの小豆の粒がぎゅーぎゅーに入っていました。
それも全部小豆の中の王様といわれる大納言小豆。
手を合わせて、いただきます!をして蓋を開けると、蓋に金で施した風の挿絵が。
さすが鎌倉と関心。
日本茶を口に含んでから、お箸を割って小豆を少し口に。
見たとおりの期待を裏切らない小豆の濃さでした!!お椀を持つ手にもどっしり感
が伝わりました。お盆は鎌倉彫でしょうかね。これは贅沢なお膳。
日ごろ甘いものを積極的にとっていない私には甘さはもう少し控えであれば尚嬉し
いと思いました。入れる砂糖もこだわっていて欲しいなぁ~などと思いながら、
ふと厨房に目をやると私の祖母の年代のような方々が4人ほど入っていました。
なるほど、それならこの甘さになるかな。などど考えながらお箸を進めました。
濃いお汁粉は食べるのに時間がかかります。さらっと食べて席を立つイメージが
さらっとは済まされない濃さ。そして以外にてんこ盛りの量の多さに予想以上に
ゆったりと食べ、なんと完食。お昼を抜いていてちょうど良かったです。
餡子好きにはたまりませんね。年配の方は昔は希少価値が高く。皇室献上の大納言
小豆など高価なお品物は手に入らなかった筈ですから好きなはずです。


大納言小豆は冬のこれからが食べ頃。
大納言小豆は暖かいとすぐに虫がわいてしまうので冷蔵庫に入れますが、
冷蔵庫に入れると風味が落ちてしまいます。収穫した手の時期が美味しく
いただけます。
■大納言小豆の豆知識■
古くから日本人は大納言小豆を年末年始に食べる文化があります。
大納言小豆は縁起モノと言われています。
大納言小豆が縁起がいいのは煮ても腹が割れない、煮崩れしないから。
腹が切れにくいということで大納言という名前が付いています。
江戸時代の「大納言」という官職は殿中で刀を抜いても
切腹しなくて済む将軍クラスの非常に高い位。
将軍が献上された、この腹が割れない小豆に
大納言という名前を与えたとも言われています。
腹が割れない大納言小豆を食べると切腹しなくて済むというゲン担ぎが生まれ、
更に小豆の赤色には魔除けの力があるとされたことから大納言小豆は新年を
迎えるにふさわしい縁起の良い食べ物となりました。
■小豆のゆで方と上手な仕上げ方■
(お店の作り方ではありませんが。。。偶然こんなのをTVで見かけました。)
「家庭料理の神様 土井善晴が教えるぜんざい(お汁粉)の作り方/秘伝のコツ」
※作り方 /小豆の茹で方※
① 鍋に小豆を入れ、ひたひたになるまで水を注ぐ。
② 火にかけて 沸騰したら3分、灰汁(アク)が出たところでお湯を入れ替える。
(茹でこぼし)
POINT/
小豆は一度 下茹でをして灰汁を抜き、きれいな水に入れ替えてから再び 煮る。
→ この時 一気に冷たい水に入れ替えない!
茹でこぼし
少しずつ水を足し、徐々に小豆を冷ましながらキレイな水に入れ替える方法
→ ザルにあげて一気に冷たい水に入れ替えると、皮が固くなったりする。
→ 水を少しずつ加えて お湯の温度を徐々に下げ、水全体を入れ替える。
③ 茹でこぼしでキレイな水に変えたら、再び 小豆を煮始める。
※上手な仕上げ方※
POINT/砂糖を入れる前に茹で汁を別容器に移す!
→ 茹で上がった大納言小豆にすぐに砂糖を入れずにゆで汁を別の容器に移す。
→ひたひたにして砂糖を入れる。
→10分程度煮て火を止め、味を豆の方に含ませる。これがコツ。
※これで豆は甘いのに汁はすっきりと甘すぎない奥深い風味あるぜんざいが
出来上がります。
■研究家も絶賛する高い栄養価■
小豆は大豆等でも有名なポリフェノールを多く含む植物で、中でもアントシアニンが多い為女性に人気の植物でもあります。アントシアニンは細胞を酸化させる活性酸素を除去する働きを持つとされ、シミなどのお肌のトラブルを改善しアンチエイジングにも効果があると報告されています。
他にも食物繊維を多く含む為毎朝の便通を快適にしてくれる効果や疲労回復に必要なビタミンB1も多く含まれています。亜鉛は細胞が生まれるのを促進し、サポニンによる利尿作用によりむくみ改善と女性には嬉しい効果がいっぱい。
アメリカの農務省が発表したアルツハイマーや心臓病、動脈硬化と闘う為の食品ベスト20で堂々の1位に選ばれ健康食品として人気も上昇中。食文化研究家の永山久夫氏は「小豆は日本人の長寿食、現代人こそ見直すべき食材」と言われている。
